妄想代理人

2004年6月7日 読書
ISBN:4044250057 文庫 梅津 裕一 角川書店 2004/05 ¥580

いつからか、心にどす黒い思いを抱え、それがいつしか殺人衝動に変わっていく兄。
事件の犯人を偶然目撃し、彼に密かな恋心を抱く妹。
妻の幻を見ては、自分の心に蘇る疑念を打ち壊そうとする父。

世間を揺るがす通り魔「少年バット」
ローラーブレードをはき、金属バットを手にし、野球帽を目深にかぶった少年。
彼は果たして実在するのだろうか?
それとも、人の噂が彼を生んだのか?
3人の家族の密かな願望が妄想に変わった時、恐怖の一夜がやってくる。

これは怖いです。
人の心の闇の部分が強烈に描かれていると思います。
最後の最後で分かった事実。悲しすぎました。
何故こんな事に?
人の心は時に常識では計り知れない結論に達してしまうのですね・・・。
ISBN:4758431027 文庫 江国 香織 角川春樹事務所 2004/05 ¥520

38歳の、画家の「私」。
恋愛が私のすべてであり、時折顔を見せる絶望とも親しい。
妻子持ちの、やさしい恋人。私にとって完璧な恋。
だが・・・
切なく、狂おしい恋の結末は?

うーん。
私にはちょっと分からない世界でした。
まず、主人公の恋人が嫌い。
確かにやさしいんだろうけど、自分の妻と子供達はどうなるのって思うし。
結局不倫なんだし。
やたら詩的な文章が多かったので、物語というより、長い詩って感じですね。
でも、絶望や孤独に関する描写は少し共感出来る部分もありました。
江国さんの他の小説やエッセイは好きなものがあるので、この作品がたまたま私の感覚に合わなかったのだと思います。

恋愛小説って、多分基本的に苦手なんです。
普通の爽やか恋愛ならいいんですが(笑)
不倫の恋愛などは全く受けつけませんので、最初の設定からちょっと桜井には無理がありました。
ISBN:4924751588 単行本 ディスカヴァー21編集部 ディスカヴァー・トゥエンティワン 1997/04 ¥1,260

***目次***
わたし、そして、わたしのまわりの人について
人生について
哲学、そして、人間性について
自然科学とその研究について
倫理、道徳、宗教について
学習、教育について
政治、戦争、平和について
ふたたび、わたし自身について
**********

この本を最初に読んだのは多分5〜6年くらい前だと思いますが、何かあるとこの本を読み返しています。
いやな事や辛い事があった時とか、何か転機があった時に。
自分が思いもよらなかったような言葉がいろいろとあって、初めて読んだ時にはとても感動しました。
目からウロコが落ちるってこういう事なんだと思います。
自分の人生について考えたくなった時、アインシュタインならではの言葉から、ある種のアドバイスを貰っています。

13階段

2004年4月5日 読書
ISBN:4062108569 単行本 高野 和明 講談社 2001/08 ¥1,680

喧嘩がきっかけで、相手を殺してしまった三上純一。
2年足らずの服役生活の後、仮釈放となった青年に持ちかけられた「仕事」
それは、記憶を失った死刑囚の冤罪を晴らす事だった。

樹原亮が凶悪殺人犯とされたのは、22歳の時。
しかし、彼はバイク事故でその前後の記憶を失っていた。
逃走途中の事故だと考えられたが、樹原自身は全く記憶がない。
状況証拠と不完全な物的証拠のみですべてが判断され、言い渡された判決は「死刑」
しかし、本当に彼の犯行だったのか!?
死刑囚となり、今や32歳となった樹原。
もう一刻の猶予もない・・・。
---第47回江戸川乱歩賞受賞/2003年2月映画化---

この作品は、とにかく読み始めたら止まらない。
ページをめくる時にこれだけドキドキする作品はめったにないと思います。
人を殺してしまった者の苦悩。家族を殺された者の苦悩。犯罪者の家族の苦悩・・・。
人が人を罰するとはどういう事か。死刑とは正しいものか。
死刑があるという事は、その死刑を執行しなければならない者もいるという事。
すべての苦悩が、この作品から感じられます。

絞首台の代名詞「13階段」
死刑囚は、廊下を歩く足音が、自分の部屋の前で止まらない事をひたすら願う。何故ならそれが、死への迎えだから。
もし、無実の人間がいて、毎日その”お迎え”に怯えて暮らしているとしたら?
今現在、本当にそんな人間がいないと、断言出来るのでしょうか?

蛇にピアス

2004年4月2日 読書
ISBN:4087746836 単行本 金原 ひとみ 集英社 12/2003 ¥1,260

第130回芥川賞受賞作。
ピアッシングや刺青などの身体改造を題材に、現代の若者の心に潜む不気味な影と深い悲しみを、大胆な筆致で捉えた問題作。埋め込んだピアスのサイズを大きくしていきながら、徐々に舌を裂いていくスプリットタン、背中一面に施される刺青・・・

この作品は、少し読むのを躊躇いました。
芥川賞受賞作品という事で興味を持ち、本屋で見かけてパラパラと読んだ時に、あまりにキツイ・キワドイ描写に思わず嫌悪感を感じてしまったから。
新聞の投書で、ご年配の方の「読むに耐えない描写が多く・・・」という意見をよく目にしてもいました。
でも、今日本屋で見かけた時、読んでみよう、と思った。
結果。何故かいい作品に思えてしまった・・・・。
確かに、私にとって許容範囲を超える描写も多かった。でも、この作品のテーマはそんな事じゃなくて、もっと別のところにあったから。
そして、この著者自身に興味を抱きました。

ちなみに、この作品を読んでいる時にビジュアル的に思い浮かんだのは「NANA」で有名な矢沢あいさんのイラスト。同意見の方、いらっしゃるのではないですか?
ISBN:4167106884 文庫 松本 清張 文芸春秋 07/2003 ¥620

芦村節子は奈良の唐招提寺を訪れた時、芳名帳に今は亡き叔父・野上顕一郎の独特な筆跡に酷似している名前を見つけた。
大戦中に外交官だった叔父は、中立国に駐在して任務に従っているうちに過労となり、胸を患って亡くなった。その叔父の書く文字は、なかなか人には真似出来ないようなくせがあり、節子はよく覚えていたのだ。
もしかしたら・・・有り得ない疑いが、彼女の心をよぎる。
顕一郎の娘である久美子は取り合わないが、久美子の恋人である新聞記者・添田彰一はその話に興味を持ち、独自に調査を進めるうちに、久美子の父がまだ生きているのではないかとの疑惑を抱くようになるのだが・・・。

これは、国際外交の裏舞台を描くと共に、普遍的な親子の愛情を描いているように思われます。
ミステリーであり、深い人間ドラマでもある。
ハラハラドキドキする早い展開ではなく、1歩づつ踏みしめるような印象。
かなり昔の作品ですが、全然古びていない。普遍的なテーマに、古いも新しいもないのかもしれません。
「球形の荒野」そういう意味だったんだ・・・。
深いです。
ISBN:4101253358 文庫 梨木 香歩 新潮社 ¥362

コウコは、寝たきりに近いおばあちゃんの深夜のトイレのお世話を引き受ける事で、熱帯魚を買う事を許された。
それからというもの、水槽のある部屋で、おばあちゃんはまるで少女の頃に戻ったように不思議な声でコウコと話しをするようになった。
ある日、水槽の中で惨い光景が繰り広げられているのを見てしまった2人。
そしてこれが、おばあちゃんの少女時代の切ない記憶を呼び起こすきっかけになったのか・・・。

これは、なんだかほろ苦いお話ですが、胸にじんときます。
梨木さんの書く小説は、いつも不思議な空間があって、あの世とこの世の境があやふやになっているような気がしたり、時間を超えて、いろんな思いが交差している、本当に不思議なお話です。
誰でも心に引っかかるような小さな出来事が、まるで奇跡のように意味をもつ、そんなお話です。

奇跡の人

2004年3月27日 読書
ISBN:4101270228 文庫 真保 裕一 新潮社 ¥743

31歳の相馬克己は、8年前、酷い交通事故で1度は脳死判定をされかかったが奇跡的に命を取り留め、驚異的な回復を遂げた。
そんな彼を、他の入院患者らは「奇跡の人」と呼ぶ。
しかし、彼は事故以前の記憶を全て失っていた。
8年間のリハビリ生活を経て、亡き母の残した家に1人で帰った克己は、自分の過去を示すものが全て処分されている事を知る。
何故?自分は一体過去に何をしたのだろう?
何故母は何も教えてくれなかったのか・・・。
過去の自分を必死で追い求める克己。
そして彼の見つけた真実とは・・・!?

記憶を失うという事は、とても辛い事だろうと思う。
経験した本人でないと分からない辛さやもどかしさでしょう。
ましてや、この主人公は言葉や感情もまた1から覚えなおす事になったのだから。
忘れた方がいい過去もあるかもしれない。
でも、何も思い出せないと人間はとても不安になる。
自分は一体どんな人間だったのか。
残酷な事実が突き付けられるかもしれない。
でも知りたい。知らなきゃいけないと思う。

ラスト、じんわりと感動します。
母は強し。そう思いました。

手紙

2004年3月18日 読書
ISBN:4620106674 単行本 東野 圭吾 毎日新聞社 ¥1,600

直貴は賢く成績もいい高校生だったが、兄と二人暮しで経済的にも逼迫していた為に、就職の道を選ぼうとしていた。
それを知った兄・剛志は、ある資産家の老婦人の家に盗みに入ってしまう。体を壊し、働く事もままならなくなっていた剛志にとって、大金を用意するにはそれしか手段がなかったのだ。
見つからないように金を盗んだら、そのまま逃げるつもりだった。
それなのに・・・。

本書のテーマは犯罪加害者の家族。
犯罪を犯すと、被害者や加害者だけではなく、その家族にまで多大な影響を及ぼす。特にその罪が殺人の場合は・・・。
綺麗事はいくらだって言えるけれど、世の中で犯罪者の家族に対するある種の差別意識は、今後も消える事は決してないでしょう。
これは、悲しいけれど確かな現実。
直貴は、就職口を探すにも、恋愛をするにも、結婚をするにも、常に兄の影がつきまとう。
いくら隠そうとしても、何故かいつも兄の存在にすべてを台無しにされてしまう。
かと言って、兄を憎む事も出来ない・・・。
世間は彼に目に見えて酷い事はしない。けれど助けてもくれない。
孤独な彼が、たった1人で生きるすべを見出すには?

あなたが彼ならどうしますか?
あなたは彼に何をしてあげられますか?


ラスト、涙があふれて・・・・。
ISBN:4163217207 単行本 歌野 晶午 文芸春秋 ¥1,857

霊感商法が、保険金殺人に発展!?
ひょんなことから悪徳霊感商法事件に巻き込まれた
元探偵・成瀬将虎。
彼は、その経歴から、知り合いを通じてこの事件の捜査を依頼されるのだが・・・。
恋愛・活劇ありのミステリー。

このストーリーには、まず誰もが100%騙されるはず。
私も、読んでいる最中はまぁ普通に楽しんでましたが
最後に、 ガツーンときましたよ。
うわぁ!全く予想してなかったよ!すごいよ!!って。
私的にはちょっとショックでもあったのですが(笑)
事実を知ってから読み返すと、全く違う作品になってしまうんですよねぇ。
詐欺事件を扱っているので、どちらかというと基本は社会派ミステリーですね。
でも、とにかく文章の記述トリックというか・・・
人間の先入観って怖いなって思いました。

2004年版「このミステリーがすごい!」第一位
2004「本格ミステリ・ベスト10」第一位

魔球

2004年3月17日 読書
ISBN:406184931X 文庫 東野 圭吾 講談社 ¥552

春の選抜大会後まもなく、開陽高校野球部捕手・北岡が愛犬と共に刺殺体で発見された。
野球部部員達は疑心暗鬼にかられる。
そして新たなる犠牲者。その名は・・・・・・・。
『マキュウ』
現場に残されたこの文字が意味するものは?
魔球にかけ、魔球に生き、魔球に殺された彼の真実は消して明かしてはならなかった。
永遠に消える事のない絆。
感動の傑作ミステリー。

---------自分にとって野球とはそういうものなのだ
ISBN:4101394113 文庫 井上 夢人 新潮社 ¥819

これは本当におもしろい。でも読後はどうしようもなく悲しいのです。
主人公はまったく普通の人間だったはずなのに、ある日を境に自分の頭のなかに誰かの存在を感じ始める。
それは自分の妄想などではなく、しっかりとした人格をもってそこに存在している。
彼女は一体誰なのか。どうして彼の頭の中に入り込んでしまったのか。
すべてがわかるのは読み終わる直前。
長編ですが、とても読みやすくスト−リーのおもしろさも秀逸。
「岡島二人」(これは二人の作家の合作ペンネーム)のお一人である井上氏のデビュー作。

T.R.Y.

2004年3月17日 読書
ISBN:4043582013 文庫 井上 尚登 角川書店 ¥686

第19回横溝正史賞受賞作。
革命前夜、歴史の裏で一人の詐欺師が動いた。
壮大なスケール、圧倒的なスピード感。ハードミステリの真骨頂。
『あんたの流儀であんたを騙してみせる-----。』
日本人詐欺師伊沢修は、暗殺者に命を狙われながらも、中国の革命家関の協力依頼を受け革命のための武器調達を引き受ける。方法はただひとつ。騙し、奪い取る事。
ターゲットは日本陸軍参謀次長--------。
暗殺者から身を守る事を条件に、革命家達の壮大な計画に加担する事になった彼の、騙し騙されるスピード感あふれるサスペンスフルな超大作。
全選考委員の大絶賛を受けたこの作品。読んで損はありません。
織田裕二さん主演で映画化もされましたね。

八月の降霊会

2004年3月17日 読書
ISBN:4043528027 文庫 若竹 七海 角川書店 ¥762

1通の手紙「降霊会のお知らせ」
それが全ての発端だった。
富士山麓の山荘に集められた人々は、なんの接点もないはずだった。
だが、降霊会で霊媒師が語った言葉は、誰も知るはずのない、彼等の隠された過去。
殺人。人骨。異様なものと化していく降霊会。
人々の過去。それはすべてが象徴的な・・・・・・。
この招待客たちには一体なんの接点が??
すべての謎が点と線で結ばれた時、戦慄の結末が。

本格ミステリーに留まらない、不可思議なゴーストストーリー。必読です。

溺れゆく者たち

2004年3月17日 読書
ISBN:4048970097 単行本 リチャード・メイソン 角川書店 ¥1,000

きのう、45年間連れ添った妻が死んだ。
警察は自殺と断定したが、それは違う。
私がサラを殺したのだから・・・・・・・。

自分の妻を手にかけた75才の老人、ジェームズ。
なぜ彼は殺さなければならなかったのだろう?
それを語るには、50年前にまで遡らなければならない・・・・・・。
ヴァイオリニストを目指すジェームズ、親友エリック、伯爵令嬢エラ、そしてその従弟のサラ。
この4人の愛と憎しみに満ちた人間ドラマ・そして悲劇。
長い人生の中に隠された、奥深いミステリー。
21才の若さで世界を沸かせた作者のデビュー作。
ISBN:4334711227 文庫 東野 圭吾 光文社 ¥590

1年前の冬
「マリア様はいつ帰るのか」という言葉を残して自殺した兄。
その死に疑問を抱いた女子大生ナオコは、親友のマコトと共に、兄が死んだペンションを訪ねた。
宿泊客は、奇遇にも去年と同じ。
各部屋に飾られたマザーグースの詩に秘められた謎とは?
そして兄の死の真相は?
ナオコとマコトが兄の足跡を辿る。そして、辿り着いたその真相は・・・・。
不可解な暗号と密室の本格推理小説。

破線のマリス

2004年3月17日 読書
ISBN:4062649071 文庫 野沢 尚 講談社 ¥619

ニュース番組で、映像編集を担当する遠藤瑶子。
あらゆる画像から刺激的な画面を創造するのが彼女の仕事。
しかし、そんな彼女の虚偽報道すれすれの映像に、彼女自身がとらわれる日がやってきた。
一本のビデオテープから始まったフー&ホワイダニットミステリー。

映像は、本当に真実を語っているのだろうか?
映像の影響力は、かくも恐ろしいものなのだろうか・・・・・・・。

現代社会の問題提議をしているようにも感じられます。
第43回江戸川乱歩賞受賞作。

リミット

2004年3月17日 読書
ISBN:406273172X 文庫 野沢 尚 講談社 ¥762

連続幼児誘拐事件の謎を追う警視庁捜査一課の有働公子。
幼女誘拐の捜査に立合う彼女の元に、犯人からの電話が・・・・・・。
「息子さんをあずかっています」
刑事としてでなく、母親として事件の当事者となってしまった彼女。
息子を取り戻す為なら、たとえ警視庁を敵にまわしてもいい。
戦慄の展開。驚愕のラスト。
誰もが予想しなかった誘拐事件の真相とは?

息子がいなくなった時に、自分の人生も終わるのだ・・・・・・。
母親の執念が、犯人達を追い詰める。
傑作長編ミステリー。

天使の屍

2004年3月17日 読書
ISBN:4043541015 文庫 貫井 徳郎 角川書店 ¥571

賢く、思慮深かった中学2年の息子・優馬がマンションから飛び降り自殺をした。
しかし彼は、死の直前に、イジメによる自殺のニュースを見てこう言っていたのだ。
『そんなつまんない事で死んでどうするんだよ』
全く動機の見えない自殺。
彼の父親は、真相を知るべく、同級生達に話を聞き始める。
しかし、彼等は大人に本心を明かさない。本当の気持ちを見せない。
そんな中、優馬の同級生達が、後を追うように次々とビルから飛びおりていった。
ひとり、またひとり・・・・・・。
一体何故?何の為に彼等は死んでいったのだろう?
父親の執念は、真相を導き出せるのだろうか。

衝撃のラストが待っています。
その真相は、あなたの目で確かめて下さい。
例えそれが、知りたくはなかった真実だとしても。
ISBN:4167174057 文庫 石田 衣良 文芸春秋 ¥476

『弟は、なぜ殺したんだろう?
13才の弟は猟奇殺人犯!?
14才の兄の孤独な戦いが始まった。』

ニュータウンを騒然とさせた9才の少女の殺人事件。
逮捕されたのは13才の弟だった・・・・・・・。
崩壊していく家族。そして彼らを取り巻く残酷な社会。
なぜ弟は人を殺したのだろう?
弟を、簡単には理解出来なくても、理解する事を忘れてはいけないと思う兄。
しかし、犯罪者の家族である兄に、世間の目は冷たかった。
そんななかで、彼は事件の真実を知る為に努力を続ける。
少年の成長が感動を呼ぶミステリー。

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