百器徒然袋 風

2004年7月27日 読書
ISBN:4061823795 新書 京極 夏彦 講談社 2004/07/06 ¥1,365

探偵に調査も捜査も推理も必要無し。
事実はすべて、その目に視える!!
眉目秀麗。腕力最強。天下無敵の薔薇十字探偵・榎木津礼二郎。

彼の「下僕」達に仕掛けられた巧妙かつ卑怯な罠。
榎木津は「神」の鉄槌を下す事が出来るのか?
破天荒な探偵が縦横無尽に大活躍!?

「五徳猫」「雲外鏡」「面霊気」の3編。

久々に榎さんメインの短編集(というより長編3本かも)
あらすじを読むと軽い読み物に思えるかもしれませんが
とんでもない!!

おかしいのは榎さんだけです。
(ま、他のみんなも一癖ある連中ばかりではあるんですが)

でも、そんな榎さんが好きです。

榎さんメインのわりに出番は少ない気がするのは、本当に榎さんが中心に物語が進んでいったら、全然わけのわからない話になってしまうからでしょうね・・・。

全編があっっと驚く凄い真相。
読んでいる最中は謎だらけ。
読み終わったら爽快気分になれる。そんな「探偵小説」です。

榎さんの「下僕」達が益々哀れなピエロと化していく・・・・。
情けなさに、少し憐れみさえ感じる今日この頃。

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